もろもろ感想ノート

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私たちのハァハァ

 


映画『私たちのハァハァ』予告編


北九州に住む4人の女子高生が「クリープハイプ」のライブに行くため、自転車で東京を目指すロードムービー。バンドやアイドル等、追っかけるほど好きなモノがあるなら、共感しながらのめり込んで楽しめること間違いなしな映画。

 

ドキュメンタリーのようなタッチで描かれているが、アドリブは少なく、ほぼ台本どおりというのが驚いた。それほどリアリティのある台詞回しや空気感で構成されている。

全編そういったリアル描写にこだわってたおかげで、クライマックスのちょっとリアル飛び出した感じも、気持ち良い「崩し」として受け止められる。

 

現代っ子らしい危機意識の薄い女子高生4人が、北九州から東京まで自転車で行こうとした時、想像しうる限りの「一番安全にかつリアルに東京に着ける方法」のシミュレーションがよく出来てるなっていうのも面白かった。

決して安全ではないけどギリギリ安全な旅。

 

同じような経験なんか、全然したこと無いんだけど、こういう青春時代だった気がしてくるような、リアルとファンタジーのバランスがまた絶妙。

これは夢じゃないって思いながらいい夢見れる感じていうか。