私たちのハァハァ
北九州に住む4人の女子高生が「クリープハイプ」のライブに行くため、自転車で東京を目指すロードムービー。バンドやアイドル等、追っかけるほど好きなモノがあるなら、共感しながらのめり込んで楽しめること間違いなしな映画。
ドキュメンタリーのようなタッチで描かれているが、アドリブは少なく、ほぼ台本どおりというのが驚いた。それほどリアリティのある台詞回しや空気感で構成されている。
全編そういったリアル描写にこだわってたおかげで、クライマックスのちょっとリアル飛び出した感じも、気持ち良い「崩し」として受け止められる。
現代っ子らしい危機意識の薄い女子高生4人が、北九州から東京まで自転車で行こうとした時、想像しうる限りの「一番安全にかつリアルに東京に着ける方法」のシミュレーションがよく出来てるなっていうのも面白かった。
決して安全ではないけどギリギリ安全な旅。
同じような経験なんか、全然したこと無いんだけど、こういう青春時代だった気がしてくるような、リアルとファンタジーのバランスがまた絶妙。
これは夢じゃないって思いながらいい夢見れる感じていうか。
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残虐シーンの描き方と、緊張感の演出がものすごくカッコイイな。
と、思いながら見つつも、結局何が言いたい映画なんだろう?
ってずっと疑問を抱きながら見てた。
それで、最後の最後のマイケルとケイのやり取りと、
映画の終わり方を見て、
なるほど、この「対比」か、と納得。
そう考えると、結婚式や普通の家族と同じような食事風景を描いたかと思えば、
残虐シーンをとことん残酷に見せたり、
賛美歌と銃声を重ねて対比させたりとか、
全部の演出が「最後のシーン」の納得につながっていく。
この、全体の構造が、ラストシーンの演出に、上手いこと集約されすぎてて痺れた。
麦秋
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晩春よりも少し上向きな気持ちで見終われた。
けど、自分自身が紀子の年齢を越してる未婚状態でこの映画を見ているので、ずっとじわじわ息苦しくなるような感覚で見ざるを得ない。
と、思っていたけれど、視聴後、
小津安二郎が生涯独身で母親とずっと二人で暮らし。
母親と同年に亡くなった。
ということを知り、息苦しさ一気になくなった。
なんだー、そんな今の私の気持ちと同調できる人が作った話なんじゃないですか。
マッドマックス 怒りのデス・ロード
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前作見てない前知識ゼロで見たので
面白いこと以外理解できなかったという不思議な体験をした。
こうあってほしい、と思ったことがちゃんとそうなる気持ちよさ。
トチ狂ってる世界観だけど、振り切れてて気持ちいいし、
意外だったのがグロシーンとても綺麗に隠してるという上品さ。
超正統派娯楽作品。
ブルージャスミン
目も当てられないほど悲惨なことなはずなんだけど、ユーモアを持った描き方でそう感じられないようになってる。
ケイト・ブランシェットの力でもあるんだろうか。
ラストのすっぴんも、そこにもってくるまでの流れも素晴らしかった。
強すぎる虚栄心に縛られ精神安定剤が手放せない主人公は、社会的に圧倒的弱者にも関わらず、その虚栄心のせいで皆から見放されていく。
でも、この人でも自分をどうにもできないんだよな。
ひたすら人の愚かさが愛しく感じた
ポカホンタス
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ディズニーの中でも印象薄めな作品だけど
背景の自然と先住民たちの教えの美しさが好きで結構何度も見てる印象的な作品。
改めて見ると、大分古い作品なんだなって驚くのと、上手いことCG使ったりしててへぇーって思う。
船とか、大きい建造物ごと動くやつ。
心が摩耗してる時に「風の音を聞け」つって、今後も見たい。
2もあると最近知ったのでそっちも気になってます